ふね雑学ブログ

あなたはどれくらい船好き?船の歴史や仕組み、運航などに関する様々なトピックを分かりやすく紹介!船の文化検定の出題範囲に絞った内容となっているので、ふね検の受験勉強にも最適です!

旧約聖書で予言されていた?!現代のタンカーにも採用される奇跡の比率

皆さんは、「ノアの方舟」をご存知でしょうか?名前だけなら知っている、という方も多いと思いますが、ノアの方舟の大きさまで知っている人は少ないでしょう。実は、この船の大きさは旧約聖書の中で神のお告げで決められており、なんと現代の船舶工学でも採用されている比率なんです!

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『方舟を出た後のノアによる感謝の祈り』(1901年までの間に制作、ドメニコ・モレッリ)

ノアの方舟とは

旧約聖書の「創世記」に登場するノアの方舟は、大洪水を起こしてこの世を一層しようと考えた神が、信仰心の強いノアとその家族を助けようとして作らせた船です。

方舟はゴフェルの木という神木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていました。ノアは方舟を完成させると、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを方舟に乗せ洪水を免れました。ちなみに、地上に残されたすべての生き物は洪水で死んだとのことです。かわいそう・・・。

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Noah's Ark (1846), by the American folk painter Edward Hicks.

ノアの方舟の大きさ

ノア(当時600歳!)は、神から、長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビトの船の作成を告げられました。この「キュビト」という単位は、古代メソポタミアで生まれ、西洋の各地で実際に使われてきた長さの単位です。中指の先から肘までの長さを示す身体尺で、1キュビトは約45cmだったと言われています。

奇跡の比率

上記のキュビトの単位をメートルに換算すると、方舟は長さ135m、幅22.5m、高さ13.5mほどとなりますが、この「長さ:幅:高さ」の比率は、現代のタンカーなどに採用されるものと同じになります!

古代の神のお告げが、現代の船舶工学を駆使した近代船舶と一致するという、半分都市伝説的な事実にロマンを感じずにはいられません。

 

ノアの方舟について、もっと詳しく知りたい方は以下の映画がおすすめです! 

 

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