ふね雑学ブログ

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2021年関東では過去最も早い観測「春一番」の条件とは?

先週の話になってしまいますが、2月4日関東で春一番が観測されました。これは関東では観測史上で最も早い記録でした。ニュースで聞くとなんとなく、「ああ、吹いたんだ」程度にしか感じませんが、そもそも気象庁はどうやって春一番と決めているのでしょうか。

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春一番が吹く仕組み

冬も終わり頃になると冬型の気圧配置は長続きせず、東シナ海から日本列島の近海を頻繁に低気圧が通るようになります。その中で日本海を北東に進むコースをとる低気圧に向かって温かい南風が吹き込むような気圧配置になることがあります。このような冬から春へ移り変わるような時季(立春から春分までの間)に、地方予報区くらい広い範囲で初めて吹く南よりの強い風を、気象庁では「春一番」と発表しています。

春一番の条件

春一番は関東地方から九州地方で発生します。なので北海道や東北の地元ニュースでは春一番の風を実感することができません・・・また、発表の目安は地域によって若干違いがありますが、関東では以下のとおりです。

  1. 立春から春分までの間に
  2. 日本海に低気圧があり
  3. 強い南寄りの風(風向きは東南東から西南西までで風速は8m/s以上)が吹き
  4. 気温が上昇すること

こういった条件が整わず、春一番が吹かなかったという年もあります。

今年の春一番は関東ではすでに観測されましたが、他の地域ではまだ観測されていません。2020年の四国では2月12日に観測されたので、そろそろかもしれませんね!!

 

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